卒業生 小山賞馨さんからのメッセージ
私は2019年度に香川高校を卒業し、東京大学理科一類に進学し、今年同大学工学部を卒業した小山賞馨です。
前提として僕自身まだ道半ばであり、何も成し遂げられていませんが、香川高校、付属中学時代のことを中心に今までのことを振り返りそれが今にどう影響を及ぼしているか考えようと思います。
皆さんが進学先やその後の未来について考える上で少しでも参考になれば幸いです。
私は現在、大学在学中に起業したシステム開発やソフトウェアの販売を行う株式会社Engineeという会社を経営しています。
今振り返ると大学を卒業して自分で会社を経営するという選択は私にとって最も自然で合理的なものでした。しかし、東京においても一般企業に就職せず起業するという選択肢はまだまだ一般的ではなく、当然、家族をはじめ様々な人に止められました。
普通じゃないことや不確実性が高いことを人間は本能的に避けようとしてしまい、そこにチャレンジすることはとても難しいことです。
ましてこの意思決定は文字通り人生を左右する今までで最も大きな岐路だったため、不安になり、会社に就職するべきか悩んでいる時期もありました。
ここで新卒就職をせず、自分の会社に専念するという意思決定をできた理由の1つはこれまでの人生で自分で決めるという経験を多くしてきたことだと思います。私は中高時代をはじめ今までの人生、周囲の方々のアドバイスを頂きつつ全てのことを最後は自分で意思決定してきたという自負と意識があります。その経験や成功体験が今の私に自分で物事を考え、最も正しいと思えるものを選ぶということを可能にしており、それが強みに繋がっていると思います。
自分で意思決定することを許してくれた両親や学校の先生方、友人など周囲の環境にはとても感謝しています。
中学高校時代を振り返ると生徒会長になって委員会の組織構造を再編したり、自分が最適だと思う勉強方法や内容を自分で選んだりと普通の学校では許されない部分まで自由に考え意思決定することを許していただいていました。
仮にこの青年期の成長過程において上から押さえつけられ、言われたことをやるだけの生活を強いられていたら今の私はいなかったと確信しています。付属中学高校、香川高校の一番の魅力はこの自由さだと思います。
ぜひ、皆さんがどのような進路を選ばれたとしても自分で考え、意思決定し、その責任を負うということを実践してみていただきたいなと思います。
小山 賞馨さんプロフィール:
香川高等学校6年コースから東京大学理科一類に進学。在学中に株式会社Engineeを起業 今年3月同大学工学部を卒業
株式会社Enginee事業内容:システム開発 ソフトウェア開発・販売、技術コンサルティング システムエンジニアリングサービス